「翔吾!」
深月さんに案内されて、翔吾の病室に行った。
「美紅?」
あまり大きくはない、翔吾の声。
駆け寄った。
「美紅、怪我は無いか?」
ベッドの上で上半身を起こし、背中を庇いながら私の方を向く。
「翔吾が庇ってくれたから、大丈夫だったよ」
一時は、目が覚めないと思ってた。
だから、目が覚めてくれたことが嬉しい。
涙がこぼれた。
「うぅっ…良かった、翔吾ぉ!」
床を真っ赤に染め上げた翔吾の血。
怖くて怖くて仕方なかった。
「バカ。お前残して死ねるわけねぇじゃん」
コンとおでこを拳で軽く叩かれる。
「うん。死なないでね」
「美紅、お前…」
私の後ろを見て、翔吾が目を軽く見開いた。

