私服カッコいい……
なんて見とれていると頭の上にズンと重いものを感じた。
「おせえよ。お前。」
その重いものというのは廉也君の手だった。
凄く力を入れて私の頭の上に乗せている手。
「ご、ごめんなさい……」
「というか。なんだよ、その服……」
「え?」
あ、やっぱりダメだった……?
「ちょっとついて来い。」
そう言って私の手をさりげなく握って歩き出す廉也君。
入ったのは女性物の服屋さん。
「あの、廉也君……?」
「はい。これ着て来い。」
そう言って半ば無理矢理、試着室に入った私は服を見て驚いた。
あ、あの…実は私スカートなんて履いた事……



