「ちょっと黙って。」 ん? なんだか甘えたような声になったのが また私を熱くさせた。 黙れって言われると思ったのに…… そんなことを考えていると私の足はガクガクと震えだす。 そして私の足がまともに立てなくなったのを確認してから 部活に行ってしまった廉也君。 …… 私は壁に沿ってヘタッと座り込んだ。 「バカ……」 私の声にならない声だけが教室に余韻として残った。