「んんっふぁ……」



「お前顔真っ赤。」


「当ったり前でしょ!!!そんな突然しないでよ……」



顔あっつ……



私は窓の外を見つめながら両手でパタパタと仰いだ。




放課後だから誰もいなくてよかった……



教室に私たちだけでよかった……




「神城君……」


「廉也だけど。」


「わ、分かった!!…廉也君、部活は?」



口角をあげイジワルに言う彼に私は負けた。



「今日はサボる。」


「バカ……ちゃんと行きなさい……」



私がそう言うとガタッと音を立てて突然立ち上がり、
私を立たせた廉也君。




「な、何……」