好きという言葉以外に何か表現できないかな……



私は恥ずかしいという意識を頭の片隅に置きながら考えた。




ずっと考えてるけれどまったく浮かばない……



「なあ、お前んちここ?」


「え?あ、うん……」



いつの間にか家にたどり着いていて、
ここまでの道のりの記憶がない……




私の事を静かに地面に下ろしてくれた廉也君。




「あ、送ってくれてありがと……」



私は廉也君の顔を見ずにお礼を言った。



「なぁ、好きって言えよ。」



そう言って私をイジワルな瞳で追いつめてくる廉也君。