それで私の顔は火が出そうなくらい熱くなって 両手で、顔を隠した。 「隠すなよ。お前の顔見たい。」 そう囁く彼の声が私の中にスッと入ってきてまた顔が熱くなる。 今度は全身が。 冬の寒さなのに、私の体だけは夏みたいで。 「おい。香琳……顔見せろって……」 また囁く。 私は顔から手を離した……―――