【完】意地悪な後輩君の笑顔にきゅん♡






「痛いよ……」



何もかもが。



たった一人の女の人が廉也君に話しかけただけじゃん。



私、そんなに嫉妬深かったっけ?



私、こんなにめんどくさい子だったっけ?




私は公園のベンチに座って
ワンピースの裾を握りしめた。



その拳に涙が数滴落ちる。




「ううっ……私最低かも……」




買ってもらった服も靴も、見るだけで廉也君が連想される。




「何が最低だよ。はぁ……」



と大好きな声が聞こえて私の目には大粒の涙がたまった。