学校での授業も終わり、

帰ろうかどうしようか悩んでいると

友達がきた。


あいつら迎えにいこ?


あぁ、忘れてた。

あいつら=私の彼氏と友達の彼氏。

プラス、おまけ一人。

いつもこのメンツで遊んでる。

ただ、そんな気分にはなれないけど、

心配させるわけにもいかない。

話すわけにもいかない。

仕方がないので行く事になった。


向こうも授業が終わったらしく、

ちょうど教室を出た時に会った。

ちなみに、

男子は三人の後輩で、

私達女子は二人の同級生。

クラスも違えば学年も違う。

いつもと同じ光景なのに、

私だけが違った。


なぁ、お前なんかあった?

特になんもないよ。

そうか?

疲れてるだけだよー


そう誤魔化すしかできない。

てか、言えない。

義父に犯されたなんて、言えない。

結局、みんなと遊ぶ場所もなく、

屋上でたむろう事に。

私はずーっと、

星を見てる。

元からあまりしゃべらないから、

みんなは然程気にしてない。

解散の時間。


なんかあったらすぐ言えよ。


そう言って彼氏と友人達は帰った。