学校に行ってもサボる。

彼氏と友達と過ごして、

家に帰る。

毎日毎日、


帰りが遅いっ!

連絡しなさいっ!


…このご時世に携帯持たせないし

バイトもさせない奴が何を言う。

連絡できるわけねーだろ。

あーぁ。

また黒くなる。


わかったから。

風呂入る。


あの事件があってから、

私は一日二、三回風呂に入る。

洗っても洗っても、

消えないものだけど、

入ると落ち着くんだ。


…取れない汚れってあるんだ。


呟いて湯船から上がって洗う。

隅々まで洗って、洗って、洗って、

それでも落ちないんだ。

指の先、足の先から

私は腐っていってるのか、

それさえもどーでもいい。

お母さんには義父しかなくて、

義父がいて、弟がいる。

妹も、義父に懐いてる。

私だけが、異物なんだ。