With 〜十字架と白薔薇〜






カッチーン





食いだおれ人形は、さすがにキレた。





ここはお店の中だし制服だから
殴りたいけど我慢。





もう、出よう。





時間もいいころだし。





「おじさん、ナポリタンすごく美味しかったです。ごちそうさまでした。」





私は隣にいる性悪を無視し、
お会計を済ませた。





「また来てね。待ってるよ。」





「ぜひ。」





私はお店の扉を開け、
外に出ようとした。





そのとき、




「あ!お嬢ちゃん!」




「は、はい!」




おじさんに呼び止められる。




「お嬢ちゃんの笑った顔、
おじさんは好きだよ。素敵だよ。」




おじさんはその言葉と共にウインクを私に送る。





「おじさん、
ただものじゃないでしょ。」





「おじさんはおじさんだよ。」





「そうだね。」