菜々が出て行ってしまった部屋は、静けさに包ませていた。
こんな空気は嫌い。
「気分悪いから今日帰る。
別になんもないし。」
そう言って、私は制服のブレザーを着て
スクバを肩にかけた。
「そうね。
今日はもう解散しましょう。」
伊織さんが言うと、
ぞろぞろと倉庫からは人が消えて行った。
制服で帰るのは久しぶりだなー。
いつもは倉庫に着替えがあるから
私服なんだけどね。
倉庫から家までは歩いて20分はかかる距離にある。
普段はバイクなんだけど、
今日は制服だから歩き。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…