With 〜十字架と白薔薇〜







そればっかりはダメだと思い
泣く泣くバイクに近寄る。





「後ろ、座れ。」





「はい…」





そして、後ろにまたがった。





視線が…





もう、なんでこうなるの。





明日からの言い訳
考えないと。





「行くぞ。」





私は渡されたヘルメットを被り
スクバをリュックのように背負った。





そしてバイクは走り出した。






八女の学生が、学校からバイクで帰るなんて…





前代未聞だよね。





そんな私の心配をよそに、
バイクはどんどんスピードを上げる。





さすがの私でも
何かに捕まってないと落ちる。






「何してんだよ、掴まれ。」





「え?」





「え、じゃねーよ。落ちるぞ。」





「でも…」





「落とすぞ。」





「は、はい。」





そんな怖い顔しなくても…





しょうがなく、男の腰に手を回し
ぎこちなく掴まる。