三学期の中間

あたり。全ての出来事はあれからと言ってもいいかもしれない。

「ねぇ奈波!メアド教えてよ!」

嫌に明るい奴の名前は
藍田 里見

この子は一年生から同じクラスだし話さなかった訳じゃない。

「いいよぉ。」


メアド交換完了


あーあ。 これさえしなければなぁ。

受信

【里見だよ☆】

送信
【よろしくね☆☆☆】
そんなメールをしていた。


他愛もない話で盛り上がった。


それが一か月後


受信
【お~い。】


受信
【なんで返事返してくれないの!?】


受信

【里見の事嫌いになった?】

私がお風呂で十五分くらい席を外してる頃

こんなような内容が 10件も届いた。

しつこい。

まぁこの頃はあいつの事そんなに悪く思ってなかったし

別にムカつかなかった。

家庭環境が悪い藍田。

お母さんはいつもオレンジの服を着て

勝手に家に彼氏をいれてる。

しかも離婚経験もあって藍田の本当の父親は行方不明だ。

挨拶をしても無視し、しかしやたらこっちの方をチラチラと見て来るちょっと異常な人…

だからそのせいで家がつまんないのかもしれんね。

心細いのかもね。

だったら仕方ないよね。

私は少し我慢する事にした。

でも事態は異常になってゆく。