ベランダからは陸上部が見えた


サッカー部は相変わらず人数は多いけれど半分が幽霊部員

野球部は隣のグラウンドをつかってる
あまりみたくない…
あいつがいるから


ふと陸上部をみなおすと見慣れない人がいた

「あの男、誰?」
あたしは夏来にその人を指差し問いかけてみた

「顧問じゃない?新しい」
あたしはふーんといった表情でその人をみた

あたしは幸い?視力がよくてその人がくっきりみえた


「ふーん」
あたしはフルートをクルクル回しながらその人をみていた