ラブサプリ

少し近づきすぎてあたしの手が先生の手に触れてしまった。
あたしはその手を退かそうとしたけど



先生の指が絡まっていく
ちょうどクッションで隠れていたから幸いだった


ねぇ…先生?
あたしのこと一体
どう思ってるの?


先生の暖かい手の感触を感じながら少し涙が出そうになったけど
それをあたしはなんとか我慢した

「遼クンっ!そゆうことだから、よろしくね」
夏来は遼クンと何やら約束事?をしたみたいだった

遼クンはニコニコして
「了解」
と答えた

「さ、そろそろお店周りしよっか」
夏来が気をなおしてあたしにそういった
あたしは先生と絡み合った指をゆっくりはずした
残った感触を感じながらあたしは
「甘いモノ食べたい」
って言った



「えー、どっか行くの?じゃあ俺も行くー」
鳴海が横から口を挟んだ

「ダメダメ、今日の池内の罰ゲームはダブルデートなんだから」
夏来は鳴海にそういった
鳴海はチェッといった表情を浮かべていた

「んじゃあ由良ー」
鳴海は思いついたと言う表情をしてあたしを呼んだ

「文化祭終わったら、家庭科室前に着てくんない?」