あたしはさっさとメモ用紙を取り出した

「ご、ごちゅっご注文ですか?」
あたふたしながら動揺するあたし
それを見てケラケラ笑う彼

「えっとねえー…お茶頂戴あとそれと…」
注文を終えた彼はポケットの中をゴソゴソとしていた

「はい、これ。由良に」

少し照れ顔の元カレはあたしに小さな紙を渡した

「あとで読んで」
うつむきながら彼は言う

あたしはそれを無視するかのように

「ご注文は以上ですね」
と作り笑いをした