「拗ねてるんですか?」

あたしは歩きながらチラッと先生の様子を伺う。


「拗ねてねぇよ。」

うわ、めっちゃ拗ねてる…

「何で俺に言わなかったんだよ。」


「へ?」

先生の声のトーンが低くなってるのがわかった。


「学校ぐらい一緒に行ったのに」

ぼそりと先生はそう呟いた。