―プップッ
後ろから車の音がなる

その車はあたしの横に来る

「おい、今何時だと思うー?」

そこからはあたしの大好きな声が聞こえた
あたしはとっさに横を振り向いた

「池内…せんせ…」

今なんか…泣きそう
安心感がして…

「少し、コンビニまで散歩…です」
あたしは目から出てくる涙をグッとこらえて答えた


「ふーん…んじゃあ乗れ、プチ補導と言うことで」
そう言って池内先生は隣の席をちょこちょこと指差した

あたしは素直に車の中に入った

「よし、じゃあドライブとでもいきますかっ」
池内先生はハンドルを回して細い道まで入っていった

「せんせー、あたしコンビニ行きたいんですけど」

あたしのお腹はもう限界だった
もう夜の9時…
お腹が本格的に空く時間じゃんっ