少し歩くと見慣れた景色があたしの目に映る。 「由良は幸せだよね、だってさ!こんなキレイなとこに毎回連れて行ってもらってるんでしょ!?」 夏来が興奮気味に聞く。 「うんっ!幸せ」 あたしは堂々とそう答えた …ってか、そう答えるしかないじゃん? 「いいなーあたしも彼氏ほしぃぃっ!」 葉月が海に叫ぶ。 「鳴海にしたらあ?」 夏来が葉月を茶化すように言った。 「やだよー…それに!鳴海は、由良にメロメロなんだし?」 葉月はあたしをみてニヤリと笑った