ラブサプリ

「遅れてすみませんっ」
先輩に焦りながら挨拶をして
楽器室からフルートをとりだした
急いでマウスピースの基礎練習をして
ベランダにいる夏来のところに向かった

「おそかったねえ」
演奏曲を練習しながら夏来は言った

「待ってくれたっていいじゃん」
あたしは少し夏来を睨みつけるようにみた

「だってヨッシーに怒られたくないもん」
ニッコリ笑いながらまた練習を始める


ベランダからは陸上部がみえる
あたしはあの人の姿を探す

あ…

居た
池内先生


少し目があったけど意気なりのことにあたしは吃驚して目を背けた


まただ…
胸がドキドキする