「夏来ー次の授業移動じゃないよねー?」

机の上にうつ伏せ状態になったあたしは隣の席の夏来に問いかける

「うん違うー。」


「次なんだっけー」

ジメジメした空気のせいであたし達のテンションは下がる一行

「由良ー見て」

そう言って夏来は後ろの時間割表を腕を曲げて後ろを指す

「いいよーもうめんどーだし」

顔を少し上げてまた顔を机にうつ伏させながら答えた

「だねー」


―キーンコーンカーンコーン


ジメジメした教室に少し籠もった音のチャイムが鳴り響く

―ガラガラーッ
それと同時に教室の扉が開く

「ホラーっ、授業はじめっぞー」

いつもと違う声が教室内に響く