さっき起きたときに窓の外を眺めていたら先生の車をみつけたから
あたしは急いで階段を降りた


まさかお母さんと話してるなんて思わなかった。


―ギィーッ


あたしの目の前の扉が開く。

「き…木下」

見上げると少し驚いた表情の先生が座り込んでいたあたしを見下ろした


「盗み聞きなんて悪趣味だなあ」

先生もしゃがみこんであたしと目線がぴったりあった。


「もう大丈夫だから寝なさい」

先生は、ポンとあたしの頭に手を乗せてあたしの頭を撫でながら言う