ラブサプリ

「ねえ先生。」
まっすぐ前を見ながらあたしは先生を呼ぶ

「ん?」
チラッとあたしのほうを振り向く
危ない危ないとあたしは少しヒヤッとした
…そんなことよりあたしは聞きたいことがあった。

「先生はあたしのこと好きなの?」
少し不思議だった
そういえば一回も"好き"なんて言われてないような


質問をしてあたしはチラッと先生の方を向く、参ったなと言う表情をしていた。

「当たり前だろ」
言葉を探し出すように先生はそう答えた。


「ふーん…」
先生の期待はずれの言葉に少し不満を抱えた
"好きだよ"とか"愛してる"…はさすがに言わなそうだけど

"好き"ぐらい言ってほしい。
あたしは少し口を尖らせた。そんなあたしに先生は気づいてくれなかったみたいだ。


「先生のばぁーかぁ」
あたしはそう呟いた