私は話を打ち切って晴樹くんに背を向け走っていた

----待って----

晴樹くんの声が聞こえたような気がしたけど
ここで振り返って駆け寄るのはまずいと思った
私は頭は悪いけどその場の空気や人への気遣いくらいはできているつもり
ここは絶対空気を読んだほうが良いと勝手に解釈しての行動だった
体育館へ向かうと既に日向はフロアにいた
よかった日向には見られてないみたい
ひとまずホッとした
あとはこれから晴樹くんとどうするか…
今日の様子じゃLINEもしにくいし…
最悪だ…


これが私と晴樹くんとの出会いだった