【千佳side】
私と桜の夢は
有名なミュージシャンになること。
この夢は桜パパがやっているバンドafterを初めて見たときから。
初めてafterを見たときはまだお客さんはすくなくて
イベントのホールもとてもちっちゃかった。
桜に誘われたときは行く気なんてなかった。
見たいドラマがあったし…。
でも。
でも桜のあのキラキラした目を見たらなにもいえなくなった。。。
「おい!千佳!今日父さんがLIVEやるんだ!いこうぜ!」
あんな桜の目を見たのは初めてかもしれない。
あんなにドキドキしたのも…。。。
それでLIVEに行ったら
ただでさえかっこいい桜パパがもっともっと
かっこよくなっていて目が離せなくて
それにキラキラした照明に
心に響く詩。
この瞬間決めたんだ。
「桜!桜!私ミュージシャンになる!あんな魔法みたいな詩
つくれるようになりたい!」
「おうっ!おれの夢もミュージシャンだっ!じゃあライバルだな!最高の歌をつくろうな!」
「うん!約束!」
「おう!!!」
こんなことがあり
たった今夢が始まろうとしている。。。
あー緊張してきた。
2人ではじめてつくった曲が初めて一般の
afterファンが聞くことになる。
ファンがどんなふうに思うんだろう。
Firstはいままでのafterの曲とは全然雰囲気の曲になっている。
とっても不安になって来た。
「おい。千佳。」
「ん?」
「おちつけ。大丈夫。大丈夫。」
「桜…。」
桜のこういう優しいところとっても好きだった。
はやく桜にいわなきゃ…。
いわなきゃ…。

