しばらくすると 黒いエプロンをした人が現れた




「安藤! もっと右!後ろ向いて。」



やっぱり私がモデルか~
しかも後ろ向き?



水城さんはカメラを覗きこんでるって事は あのエプロンの人と撮るの?
出会いの予感?




何か話してるけど聞こえない
足音が近づいて来た



私の腰を触り ぴたりと寄り添う
え?近過ぎ!



顔を上げると 水城さん!
あのお兄さんじゃない・・
良かったような 寂しいような・・



「俺に頭を付けろ。」




言われたとおりに頭を付ける
なぜか心地い



ちょうど夕日がハートの岩の中から見える
綺麗



何か幸せだな~
ん?




何が幸せ?