「一人で鐘鳴らせ。」



「え?虚しいじゃないですか!」



目の前にはハート型の柱 
リボンが掛けられた鐘 一人で鳴らすには勇気がいる




諦めたのか 写真を撮る



私は景色を楽しんでいた
丘の上だから 見渡せる




「鳴らさないのか?」



「うん。」



いつか 彼氏とこよ~っと
思っていたのに 手を引っ張られ鐘の前に



なぜか一緒に鳴らした
一度鳴らしてしまえば こっちのもんで



誰も居ない事を良い事に何度も鳴らす
終いには




「鳴らし過ぎ。」