瑞樹『俺が、全部を話す訳には
いかない。だから、ヒントだけ
与えてやる。』
そう、理事長が言ったあと
5人は、頷いた。
瑞樹『あいつは、昔にあった
出来事を闇としていない。』
その時誰もが頭にはてなを浮かべた。
翔也『それは、どういう
ことです?』
瑞樹『沙羅に昔あったことは、
一般人には、辛い出来事。だが、
あいつは、それを闇としていない。』
翔也『ってことは…
そういうことですか?』
瑞樹『そうだな。』
そう、沙羅は…
心配されることを恐れ
誰かを友達にすることも恐れ
仲間にすることも恐れ
何もかもを恐れとしている。
昔あったことを
誰かに話すことも恐れ
それを闇とすることも恐る。
何もかもが沙羅にとって
恐れなんだ…。
だから、昔あったことを
今も何も思っていなくて…
辛いという感情も
ない。


