「北河、責任とって今日奈々絵ちゃんとランチな。ちゃんと驕れよー」
沈黙する二人に智樹が快活に告げる
「おい…!」
「あ、お願いします。ランチ」
すぐさま抗議の瞳を向ける北河の背後から奈々絵の必死な声がする
「あ、ランチお願いしますって変かな。でも、嫌じゃなかったらご一緒しませんか」
「あー、…じゃ、お願いします」
途端嬉しそうにはにかむ奈々絵と智樹の「お前、何その言葉」というからかいが飛ぶ
当の北河は少し困ったように二人に挟まれていた
「北河さんっていつもここに座ってますよね」
昼時、実行しないと隣の智樹に何を言われるかわかったもんじゃないし、
約束してしまった手前すっぽかすわけにもいかず北河は奈々絵とともに社員食堂に足を運んだ
二人でそれぞれトレイを持って、人で溢れかえるそこを進んでいくと
奈々絵がとある窓際の席を指さして止まる
社員食堂の端の端
窓からの光が温かなそこは北河の特等席だ
沈黙する二人に智樹が快活に告げる
「おい…!」
「あ、お願いします。ランチ」
すぐさま抗議の瞳を向ける北河の背後から奈々絵の必死な声がする
「あ、ランチお願いしますって変かな。でも、嫌じゃなかったらご一緒しませんか」
「あー、…じゃ、お願いします」
途端嬉しそうにはにかむ奈々絵と智樹の「お前、何その言葉」というからかいが飛ぶ
当の北河は少し困ったように二人に挟まれていた
「北河さんっていつもここに座ってますよね」
昼時、実行しないと隣の智樹に何を言われるかわかったもんじゃないし、
約束してしまった手前すっぽかすわけにもいかず北河は奈々絵とともに社員食堂に足を運んだ
二人でそれぞれトレイを持って、人で溢れかえるそこを進んでいくと
奈々絵がとある窓際の席を指さして止まる
社員食堂の端の端
窓からの光が温かなそこは北河の特等席だ

