ヒタヒタヒタ… 誰かがついてくる。 私は走り出した。 その瞬間、ぐっと手首を掴まれて。 恐怖が全身を包む。 そのまま細い路地裏に引き込んだのは。 …手紙の主だった。 「やっぱり、俺のモノになってくれない?」