君のイナイ季節

ようやく。

1年生の行動は応援団長でもある松原くんの一声でおさまったけど。



私の中はモヤモヤ。



「真由ちゃ〜ん」

解放されて私の元へ来た拓海くん。

拓海くんはニコニコしているのに、私は笑えなかった。

「どうしたの?」

「なんでもない」

「真由ちゃん、なんかあったの?」

いつも通りの拓海くんが許せなくて。



「もう、うるさいのっ!!」