屋上の扉を開く。 そしたら冷たい風が吹いてきた。 「ありがとう、可南」 私は可南にどれだけ助けられただろう。 きっと、数えきれないほどお世話になっている。 それと同時に迷惑をかけている。 「ごめんね、可南」 「なんで謝るの?大丈夫。瑠瘉には私がついてるから!」 友達の暖かさに感謝しながら我慢していた涙を流した。 それを玲央に見られてるなんて思いもしなかった。