あれからお母さんと一緒に暮らすようになって笑顔が増えた。 でも、幸せだけじゃないんだ。 今は、2月。恋の季節とともにチョコの甘い香りが漂う季節。 でも私は暗闇の中にいた。 まだ解決していない問題があったんだ。 「おはよ!瑠瘉!教室まで一緒にいこ?」 可南の気遣いがありがたい。 普段と変わない。前に知らない女の子と玲央の姿が目に映る。 見たくなくても見てしまう私は馬鹿だ。