いつからだろう?本気で笑えなくなったのは

来夜side*

俺の手にはカードだけが残っていた。

「もう私に関わらないで」


その言葉だけが俺の頭の中で何回もリピートしていた

一瞬

ほんの一瞬だけでも

桜木美優という人間が見えたと思ったのに…


まだ何かあるのか



ッッ!!!!

来夜「はる…み…?」


ずっと握っていた手が動いた気がした

違う…
動いた


晴海「……ッ………」


来夜「晴海!?晴海!?」

握っていた手を余計強く握る

微かだけど
ほんとに数ミリかもしれないけど




にぎりかえしてくれた


晴海「ラ……」


もう一度、俺の頬には涙が伝った


晴海「ライ……ク………ン…」


耳をすまさなければ聞こえないような
今にも消えそうな
弱々しい声で


俺を呼んだ


この世で一番愛しい人が






目覚めた