いつからだろう?本気で笑えなくなったのは

拓「おせーよ、優希。ついでにそいつ捕まえろ」

優希「りょーかいっ、ソーチョ♪ていっ!」


ギュウウウウ

「ぎゃー!!!!」

ま、話聞いてたから捕まるなとは思ったけど

ふつー、抱きつくか?女に

ってあれ…?

今優希って言ったよな

あの総長…


まだ私に抱きついてる男の顔を見ると



朝会ったな…こいつ


チッ

心の中で舌打ちした

「朝会った…」

優希「あれ?朝会った転校生じゃん!なんで転校生を俺、捕まえてんの?」


知るか、んなもん
総長に聞け



「話してくださぁいー」

必殺!涙目

バカか、私は

自分の感情を操るのなんて造作もない

私はそうやって生きてきた…

優希「あっ、ごめん…///」

「い…いえ…」

なんなんだ、このやりとり

拓「優希、そいつと知り合いか?なら話は速い。そいつをここに連れてこい」

グイッ

「うっわ…」

何??
人が変わったみたいに力を入れてきた…

やっぱ総長が怖いのかな?


「ちょ…話して…」

優希「ムリ。総長のメーレイだから♪」

ちくしょ…
こりゃ逃げれねぇな

私は優希に連れられるまま屋上へ逆戻り

チッ

拓「さっきの質問に答えろ」

チッ

何回私は舌打ちするんだ…

「だから…転校生です…」ニコッ

拓「そのうさんくさい笑顔やめろ」


は!?

今なんつった…?!コイツ…


私の笑顔をっ…胡散臭いだと!?

初めてそんな事言われた

屈辱的…


もう一回

「えっ!?なにがですか!?」ニコッ


騙されろ…

優希「そーだよ、ソーチョ…転校生にいきなりそれは…」


拓「お前ら、バカか?こいつの笑顔はつくりものだ。」



………ッ…………


私の完璧な笑顔が…


じゃあ、もういっか…

「フッ…。あんたが初めてだよ、私の笑顔を見破ったのは…」

拓「何者だ」

そればっか聞くな…


「それよりあんたたちの名前ぐらい教えてくれたってよくない?」

赤髪「美優ちゃん…キャラ違いすぎだろ…」

優希「じゃあ俺が紹介するよ…」

「よろしく」ニコッ

また笑顔とか…

どんだけ私悔しかったんだろ…