いつからだろう?本気で笑えなくなったのは

?「チッ…。転校生かよ…」

?「まぁまぁ、落ち着いて」

?「誰かバンソーコー持ってね??」

口々に雅竜?のみなさんが喋る

ホントにイケメンばっか…
キョーミないけど…

?「おい」

低く通る声が屋上に響いた

チッ…めんどくせ

「私ですか?」

?「あぁ…」

どうやら話したのは銀髪の人

1人だけオーラが違う



…総長だな……

そう思った
いや


確信した…

「なんですか??」

雅竜??の総長が

あ、喧嘩売られる?私

ま、それはそれでいーけど


?「お前何者だ?」

?「拓…。転校生相手にそれは怖いですよ。」


拓?さん、確かに怖いよ

初対面なのに殺気出しすぎ…
まぁ、ビビるほどではないけど


「えっ!?だから…転校生ですよ…?」

とぼけてみる

拓「は?ただの転校生があのドアぶち破れるわけねーだろ、何者だって聞いてんだよ」


まぁ、確かにそうですよね…
私は見かけ暴走族に入ってそうでもないし…

「いや…あれは…たまたま?」ニコッ


お願い…
この笑顔で流して…

?「ほーら♪美優ちゃん困ってる♪たまたまだって言ってんだからたまたまでいーじゃん♪それより美優ちゃん?」

ナイスフォローです、んーっと…

名前知らねーや

赤髪くんでいーや

「はい?」

赤髪「今夜、遊びに行かね?美優ちゃんかわいーからさ♪」

ハッ

ふざけんな…

「ごめんなさい、今日は用事が入ってて…」ニコッ

笑顔で引け、この女たらし

赤髪「そっかぁ…じゃ、また今度な♪」


男って単純…

拓「お前はだまってろ」

赤髪「怖えーな」


まだ殺気出してるよ…

帰っていいかなぁ

「では…私はこれで…」

拓「まだ話は終わってねぇぞ」

無視…



ドアのない屋上を出ようとすると





ドンッ


「うわっ!ご、ごめんなさい」


?「あー、俺こそごめん。前見てなくて……」