拓実「まず…」
俺以外のみんなは口を開かない
開けないんだろう
俺もかなりの殺気を出してるからな
だけどそれでも桜木美優には勝てない
そう思う
拓実「なぜ、闇虎は滅亡した?」
「答えなきゃダメ?」ニコッ
拓実「答えなきゃ返さねぇ」
「……チッ」
舌打ちしやがったコイツ
「闇虎が滅亡したのは…」
………カチッ
時計が2時30分へと動いた
「私のせいよ」
想像していた答えそのものだった
【総長は最低な奴だったわ】
桜木美優は自分を責めつづけていたんだ
拓実「説明しろ」
「イヤって言ったら?」ニコッ
拓実「コレは返さねえ」
「女を脅すなんて悪趣味」
拓実「なんとでも言え」
「私、過去は話したくないの。だいたい、何のためにそこまで聞く?」ニコッ
バチッ
来夜と目があった
来夜は静かに、小さく頷いた
拓実「来夜のためだ」
桜木美優は驚きを隠せないようで顔が驚いていた
そりゃそうだな…

