私は○×病院へは行かず
まっすぐ彼の元へ向かった


小高い丘の上にある二つのお墓
並んで海を向いている

「悠介…、海斗…」


悠介「おい、美優!!!こっちこいよ!めっちゃ景色いいぞ!」

海斗「俺にも見せろよ、悠介!!!」

悠介「来んな、非リア!!!ここはリア充が来る場所だ!」

海斗「うっせー!ちび!!!見せろー!」

悠介「一センチしか変わんねーだろーが!!!」

「もう2人ともうるさい!!!ハル、行こっ!」

晴海「悠介くんと海斗くん、相変わらず仲いいねー」

悠介・海斗「なにが!?」

「ぷはっ!!!ハモってるし!!!何があるのそこに?」


ここは悠介と海斗が見つけた
秘密の場所

小高い丘から見えるキラキラした海


「悠介、海斗。私、わかったの。みんなを傷つけない方法を…」


もちろん彼らは返事しない



ザッ


草を踏む音が聞こえた



「来ると思っていたわ」



悠介…。
あなたと過ごした時は忘れられないわ

でもね…、あなたはもう帰ってこない
ごめんね…

私は今、彼の方が大事なの

調子のいい女だって笑うといいわ
自分を守ってくれる男がいいなんてね…

でもね、本当に守りたいの
あなたが私を守ってくれたみたいに…


私は丘から海へ落ちた