晴海「…ッッ…」

目がさめるとそこには知らない天井があった

晴海「ここ…」


パリーン


どこかから皿の割れる音がした
その音の方を見ると

目を見開いてびっくりしてる美優の姿があった

「ハル…」

晴海「美優…」

私たちはお互い目をそらさない

「ハルッッ!!!!ハルーーーー!!!!」

美優が急に飛び込んできた

晴海「ちょ…美優?!」

「よかった…。目が覚めて…よかった…」


本当に嬉しそうな声をしてくれた
私は抱きつかれてるから顔はよく見えない

晴海「美優、おおげさだよ」

「だって…ハル、もうすぐ一年意識不明だったんだもん…」

そんなに…


晴海「ごめんね、美優。心配かけたね」


私は、美優をたくさん抱きしめた


その時、私の目には


割れた写真たてが目に入った


ガラスはこなごな
そして中に入っているはずの写真は

私と卒業式のときに撮った写真と
闇虎のみんなと撮った写真は無事だったけど…

もう一枚の写真は原型がわからないぐらいビリビリに破かれていた