そういう顔してると、ほら実年齢以上に大人びてる。17歳って忘れてしまいそう。その顔……ズルイよ。







「知ってるっつーか………昨日名前と一緒に聞いた」
「じゃ………」
「関係ねーじゃん」
「………え?」




また急に表情が変わる。今度は切なそうに眉を寄せ私を見つめてる。
その目を見てると愛しくて私まで切なくて…なんでか涙が込み上げて来るよ。






「好きになるのに年の差なんか関係ねーんだよ」





想いをぶつけるかのようにそうはき捨てると、そのまま私の首筋に顔を埋めた。鼻をかすめるライトの香水の匂い………








「昨日アイツらに絡まれてるアキノさん見た時、この人絶対助けなきゃって思った。見た感じ俺より年上なのは分かってたよ。でも…可愛いかったんだ。ドキドキした。誘ってもらって俺メチャメチャ嬉しかったんだけど」




耳元で囁かれるライトの声が何故か心地よくて。私の迷いを少しずつ解いて行く。







「それに家に上げてくれたのはアキノさんだけど、誘ったのは俺だからね」
「ええっ!?」






あの時どういう経緯でそうなったかはまるで覚えてないけど…自分が誘ったんだとばっかり思ってた。




「アキノさん酔ってたでしょ?甘えてくるのが超可愛かったから…………理性飛んだ」





気持ちを表すかのように身体に回された腕に力がこもる。ライトの体温が気持ちいい。




「抱いてみてわかったんだ。俺はアキノさんが好き。年上だろうが関係ない。アキノさんは?俺みたいなガキじゃダメ?ずっとずっと大切にするから……」






少し掠れた切ないライトの言葉。もう胸がいっぱいだよ。幸せが溢れそう。私、この言葉に甘えていいのかな。
多分問題は山積み。でもライトと二人なら何でも解決できるような気がする。

意思を伝えたくて首に腕を回す。そしてライトがしてくれたように耳元で囁く。


「私も好き………」