「あっ、ごめん。今彼の前で話す話じゃなかったね」





友達達が反応を伺うようにチラッとライトに視線を送ったのがわかった。
私もそれとなくライトを見上げた。でもライトの表情は変わらない。穏やかな瞳のまま私を見下ろす。





「友達?」
「あ、二人とも高校の同級生だよ。真理ちゃんと笑夏ちゃん」

「そっか…はじめまして。水谷です」





頷くと律義に二人に向かって頭を下げるライトを見て、前カレの話をされても詮索しない。嫌な顔もしない。それだけ信じてくれてる……そう感じた瞬間、私もライトのその気持ちに答えたいと思った。



ライトのホスト系爽やかスマイルを向けられた二人はポーッと頬を染めちゃったりなんかして……こら、私のだぞっ?






「えっ…ちょっと璃乃の彼氏超格好いいよ。見た感じ年下だよね。大学生?」





この質問をされた時、私の答えは既に用意されていた。もちろんこう答えるに決まってる。






「違うよ。ライトはね、高校生だよ」


「こっ……高校生!?」
「うそ、マジで!?」




驚きの声がシンクロする。でも私は動じない。




今私の左手で光ってる彼を信じられる証し。これがあるから私は道に迷わないよう、正しい方向に歩んで行ける。




これからは胸を張って何度でも言えるよ。








【私の彼は高校生です!】








年の差なんて関係ない。一生私だけを愛して。


ね?未来の旦那さま☆



【END】