ライトったらそんなに困った顔しないでよ。私は一度は覚悟決めたんだよ。ライトの下した決断に素直に従うから………。





ラブちゃんはこんな状況でもニコニコお人形さんみたいに上品にイスに座って。とっても可愛らしい。きっと私なんかよりライトの隣りが似合ってる。





きっとライトはラブちゃんの元に………







「ラブ、ちょっと……」






ビクッと心臓に衝撃が走り、心拍数が上がる。私の中の嫉妬心が顔を出す。いや、私以外の女の子を呼び捨てにしないで!






呼ばれて、子犬が尻尾ふるかのようにライトに駆け寄るラブちゃん。フワリとお菓子みたいに甘~い匂いが鼻をかすめる。匂いまでが可愛いなんて。こんなんじゃ絶対勝ち目ないよ……







「黙っててごめん。俺とラブの関係」






-きた………-







どくん、どくん……





自分の心臓の音だけがうるさく響く。
これからライトが発する言葉を考えただけで胸がズタズタに張り裂けそうだよ。




スッと私のそばを離れてラブちゃんの隣りに立つ。さらには肩まで抱いて……



-ダメ。もう気失いそう……-






「俺とラブ………」



















「イトコなんだよね」







「…………………………………………………………もうやだ」




その一言を聞いて目から一気に涙が吹き出した(いや本当に!)。滝のように流れる涙で前が見えない。

何それ何それ何それ~!!!!!!




「親父の姉貴の娘でさ。ずっと外国に住んでて最近帰国したからハグとか普通なんだよね」



ニッと笑ってラブちゃんを見下ろす。それに答えるようにコロコロ笑うラブちゃん。



「ハグは親しみを込めた挨拶ですから♪この前お姉さんにお会いした時もハグしたかった~。お姉さんとても素敵だからお友達になって下さいっ☆」