「何?誤解って」





みんな一通り私に会釈してくれたけど、私とライトの関係だってしらないし、こんなとこに呼ばれたってみんな訳分かんないじゃないの!(汗)

でも当のライトは平気顔……








「お前らさぁ、電車の中で何話してた?なんか俺の事話題に出さなかった?」










「ライトの話?なんかしたっけ……?」
「あぁ、あれじゃね?」









-ゴクリ…-




















「ゲーセンのメダル」





「…………は?」








メダル?あのお金の代わりに遊ぶあのメダル………よね?










「あ~したした。ライトのやつメダルゲーム半端なくうまいんっすよね~。すっげ~メダル貯めてるんですよ。でも最近バイトあるとかで全然行ってなくて……」





「じ、じゃあしてないって……」
「ゲーム?」




ええっ!?







「溜まってるって?」
「メダルっすね」






ええぇぇっ!!





「いよいよ溜まったら遊ぶって……」
「預けて置ける期限ってあるんですよ。その期間内に一回遊んどくと延長されるんです」







いや~っ!恥ずかしいっ!!全部私の勘違い!?ううっ、ゲーセンのメダルゲームとライトのその……性欲を間違えるなんてっ。


顔から火が出る思いで恐る恐るライトの方を見ると………





後ろ向いて笑ってる!?肩が揺れてるもん。


はぁ……穴があったら入りたいってのはこういう時の為にあるんだわ………。






「………はぁっ。んで誤解は解けた?」






ひとしきり笑って気がすんだのか、大きく息を吸って呼吸を整えたライトが私の方に振り返る。




「ごめんなさい………でも」



まだ気になってることがあるんだよ?
私がチラッと視線を送ったのに気付いたみたい。ハッとした顔で『そうだった』と頭をかいてる。