「…ライトとは……………別れた。別に可愛い娘いたみたい」
「え?………」







頭に浮かぶのはラブちゃんと楽しそうにしてるライトの姿。やだ、涙出そう………













「いや……………あのライト君病院に来てますけど?」
「………………………………は?」








今なんて?こんなとこにいるわけないじゃない。だってラブちゃんと………







「璃乃さん見つけてから何とか連絡取って…ずっと付き添ってくれてたんですよ。さっき婦長に呼ばれたきり戻ってませんけど」
「そんな…だって…」






私達別れたんじゃないの?私じゃなくてラブちゃんを選んだんでしょ。なのになんで……








-コンコン-











「璃乃さん…あら気がついた?点滴交換しましょう」









入って来たのは婦長。いつもの厳しい顔じゃない。患者さんに接する時の優しい穏やかな顔…






「婦長すいませんでした。ご迷惑をお掛けして……」
「いいのよ。看護師だって人間なんだから病気にもなるわ。ただね、倒れるまで無理したらダメよ」
「はい…」
「この際ゆっくり休養しなさいな。あなたの場合過労と過度のストレスが原因みたいだし……まぁストレスの原因はわかってるけど」
「はぁ………」






そんなに無理して仕事してるつもりはなかったんだけどな………。





「ごめんなさいね。こってりお灸据えといたから許してあげて」
「えっ!なんで婦長が謝るんですか?」




もう何がなんだか訳が分からないよ。





「じゃ私達失礼するわね……」




ニコニコと部屋から出て行く婦長と南ちゃん。



なんでライトが病院にいるの?なんで婦長に呼ばれたのが私の親じゃなくてライトなの?ライトは私を捨てたんでしょ………

グルグルいろんな事が頭を回る。目をつぶるとそのまま眠りに引き込まれそう……