三時間しか眠れてないけど、また8時から勤務になる。





「マジで!?身体辛くない?」
「辛いけどしょうがないよ仕事だから。夜勤明けたら休みだし」







正直いい加減疲れが溜まってる。あんまり寝れてないから肌の調子もよろしくないし、食欲もイマイチ。昨晩もしばらくぶりでライトが泊まりに来たってのにすぐに眠ってしまった。






「休みまでもう少しだから頑張って。俺応援してるから」






心配そうな顔して私の身体を引き寄せ、ぎゅって抱き締めてくれる。これだけでもう私のエネルギーはチャージされちゃうんだ。






「頑張るよ。今ご飯作るからライトも早く学校の支度して」
「いいよ。朝飯くらい俺がするからアキノこそ休んでて」






立ち上がろうとしたら一気にベッドに引き戻される。逆にライトの方が立ち上がり、ハンガーに掛かってる制服を手早く着込む。ブルーのチェックのズボンに白いシャツ、ズボンと同色のネクタイ。こうやってみるとやっぱり高校生………なんだよね。






「何?どっか変?」






私の視線に気付いてシャツの袖を捲りながら振り向いた。変と言うよりさ……格好いいよ。悔しいけど。
シャツの裾は出したまま、ネクタイは緩く結んで、袖は腕まくりでしょ?何で学校行くのにそんな香水なんか付けてんのよ。いい匂いなんかさせてたら女の子がほっとかないじゃない。














「ライトさ………学校でもモテるでしょ」
「は?」






ライトが用意してくれた朝ご飯のサラダをフォークでつつきながら呟く。
そんな突拍子もない私の質問にもっていたトーストをポロリ。






「そんな格好していい匂いさせてたら同年代の子達にモテるんだろうな~と思って」







疲れてるからかな。今日の私心が狭いや。ちょっとしたひっかかりもトゲトゲだらけで口にしてしまう。