小さな弟と妹


そして、

その日は、

唐突にやってきた。


一人の弟が、

呼吸をするのが、

ままならなくなり、

急いで抱き上げ、

名前を呼びかけ、

お母さんに電話して、

人工呼吸をして、

やだよって、

ずっと泣きながら、

謝ってた。

ごめんね。

ごめんね。

ごめんね。

だけど、

君は、

最後に一言、

「 」

声にならない声で、

最後に言って、

星になった。