ゲームセットの笛の音と…授業終了のチャイムが重なり校舎に響く中集まったギャラリー達を抜けいそいそと控え室に飛び込みスマホを取り出した………。



そして……結弦の名前を電話帳から探し出しそのまま発信する……。



――呼び出し音の後……留守電のアナウンスに切り替わりピッ―――という音の後に…今まで言いたくても言えなかった言葉を刻む……。


『―――ありがとう…。』