「オレ……。

バスケ辞めるよ。

世話になったな…。」



自分のロッカーの前に行き荷物を闇雲に詰め込み今まで仲間だった奴らを睨んだ。



――ピシャリとしめた部室の前に……不運にも双子の弟…丁が立っていた。




「――やめる……ってどーゆう事ですか??」



冷静に憎らしくも俺の言葉を突き返してきた丁は目を光らせた。



「――丁……。

ああ……。

聞いてたのか…。


まあ……そーゆうことだよ…。


お前達が思ってるように…俺はバスケが全てじゃないし今の俺にはバスケを続けてゆく目的がわからなくなってしまったから………。」