「ずっと?」



風太の問いにコクコクと首を縦に振る。



風太がそれを望みのなら、そんな願いなら逆に願ったり叶ったりだ。

私だって風太と一緒に、ずっと一緒にいたいよ。




「やった」



そう笑顔で喜ぶ彼の頬にはえくぼが二つある。



久しぶりにえくぼを見て嬉しくなった。

それに風太の笑顔にまた胸の奥がキュンと鳴る。



思わず彼の頬に手を伸ばして頬を触る。



大好きな風太の頬にあるえくぼがあることを触って感じる。





「朱里って昔から俺のえくぼ好きだよな。よく笑わせてきたし」



風太の頬にある私の手の上に風太の手が重なる。


お互い指先は冷たいけど、私はその手を退けてほしくないほど心地良い。




「風太のえくぼ好きだよ。だって可愛いじゃん」

「えくぼが可愛いって、褒めてるの?」

「褒めてる褒めてる」




不思議とえくぼが好きとは言える。

小さい頃から風太のえくぼ好きーなんて言ってきたからかな。





「ならさ、俺のことは……好き?」





風太が私の手をキュ、と掴み、真っ直ぐに私を見つめる。


真剣な風太の目にドキドキする。


きっと私はどんな風太にもこれからドキドキして行くのだろうと思う。


私の心臓さんはさぞや大忙しになる。