「うー、えーそのー…」
風太は何も言わずにただじっと私を見る。
だけど見つめられたら逆にもっと言いずらいです……
けど、そろそろ腹をくくらなければ。
「えーと…風太のことは、好き、です……はい。とっても」
言ったあとでとってもはいらなかったと後悔する。
今の私はきっと顔が真っ赤。
冬だと思えないぐらい暑い。
マフラー外したいぐらい暑い。
いや、外さないけど。風太のだし。
「いつから?」
「……高一の頃から」
「………そっか」
なんとなく、納得したように正面を向く風太。
風太が鵜野山先生と付き合ってる時から好きだったことはこれでバレてしまった。
まさかその時に私が風太のことを好きなんて思ってもみなかったかもしれない、よね。
あともう少し。
私が早く風太のことを好きになっていたら、私はもっと前から、鵜野山先生の前に私は風太と付き合えたのかな?
…………って、何考えてるんだろ。
もう有り得ない話だ。
戻れるなんてファンタジーにすぎないのに。
「風太は……」
そこまで言って止める。
思わず疑問に思ったことを聞こうと思ったけどそれはきっと愚問だ。
だって
“風太は私のこと好き?”
だなんて分かりきった答えが出るはず。
風太はまだ鵜野山先生のことが好きなままだから。
だからこの質問は愚問だ。きっと。
私はそれを承知で風太と付き合ってる。
それはもう、どうしようもないから。

